風よあらしよ 感想・舞台挨拶の柳川強に質問した!

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風よあらしよ 伝記映画

2024年2月9日いよいよ劇場版『風よあらしよ』が上演されました!

2月12日大阪第七藝術劇場上映後、

柳川強が舞台挨拶に立つ。

とのことで、さっそく観に行ってきました。

上映後に柳川強監督に質問タイムがあったので質問もしてきましたよ!

まずは感想からです。どうぞ!



風よあらしよ 感想

柳川監督の舞台挨拶がある上演だからでしょうか、

劇場はほぼ満席となっていました。

観客層は若い年代の人もおられましたが

相対的には60歳代以上の方々が目立ちましたね。

映画は野枝が女学校に通っていた頃から始まっていたので

35歳の吉高が演じる19歳の野枝は

少し無理があったように思いましたが

映画半ばからは子持ちとなった野枝だったので

まだしっくり感が出ていたように見えました。

映画全体から観ると

吉高の好演だったのではないでしょうか。

田舎福岡で親同士が勝手に決めた相手と

仮祝言お挙げられるも8日目で

東京へ飛び出して行くところから

メインストーリー始まるのですが

その後、学校の教師であった辻の元へ転がりこむ野枝。

その後有名な平塚らいていを慕って

青鞍社(せいとうしゃ)へ入り

執筆活動を始める中で

無政府主義であった妻子ある大杉栄(おおすぎさかえ)と出会い

二番目の夫、辻の元に2人の子どもを置いて

家を出る野枝。

大杉を慕うも大杉は妻帯者であり、

妻の他に

愛人である青鞜社時代の元同僚であった神近市子がすでにおり、

自分も大杉の愛人の一人であったことを知る野枝。

愛人であった神近市子が

大杉を刺殺しようとしたが未遂で終わり逮捕され入獄、

その後、妻とも離別。

大杉の元に残ったのは野枝だけ。

結果、4角関係で勝利したことになる野枝だが

世間から「悪魔」呼ばわりされる。

野枝自身が物書きであったので

他記者の格好のゴシップ記事になったのでしょうか。

大杉との間に長女を出産するも

世間から悪魔と揶揄(やゆ)された悪魔の魔を取り

自分の娘に魔子と名づける野枝。

野枝にとっては初めての女の子。

この時代の青鞜社を今の時代のどの位置に置き換えらえたら

もっともしっくりと理解できるのかわかりませんが

青鞜社は世論に波風を立たせるような存在だったように思われます。

自分のことを悪魔呼ばわりする世間に対して

自分の娘に魔子とつけて返す大杉・野枝の心情に

理解しがたいものを感じるのはわたしだけでしょうか。。

大杉との間に4人の子どもを設けるのですが

有名な甘粕事件で大杉、野枝、その時たまたま一緒に連れていた

甥の橘宗一と共に憲兵に撲殺されてしまいます。

映画ではなぜか刺殺となっていました。

 




上映後の舞台挨拶で柳川強に質問

 

上映後、

舞台挨拶に立った演出の柳川強に質問する時間があったので

”甘粕事件として有名になった大杉と野枝、宗一の撲殺が

あっさりと演出されていたのですが

何か意図があったのですか?”と質問したところ

柳川強からは歴史資料的には

誰が野枝たちを虐殺したのか明らかに記録されていないので

わからないことはわからない。 としました。

と言われていました。

また、”映画のタイトルを 風よあらしよ とされましたが

他にタイトル候補があったのか?”も尋ねたところ

柳川 まずは原作のタイトルであったことと、

何よりも野枝自身がこの 風よあらしよ という言葉が好きであったので

このタイトルしかない。と思った。と話されていました。

100年前の日本に於いて男女平等を訴え、

私生活に於いても男女平等を求めていた野枝。

こんなに強い女性がいたのだ。

とただ驚くばかりでしたが

辻との間に生まれた2人の子どもたち、

大杉との間に生まれた4人の子どもたちの母でいつづけるより

一人の女性として

女性の自由と地位向上を求めて

言語一致の人生を歩んだ野枝の生き方に

100年の時を超越している女性を観ました。

風がますます強くなり

あらしとなって物を吹き飛ばすように

その時代の既成概念を

こっぱみじんに吹き飛ばす

あらしとなるために生まれた女性だったのかも知れませんね。

この後、時代は女性解放へと進んでいきます。

19歳で福岡を出、28歳、東京で虐殺された伊藤野枝。

6人の遺児を残した一人の女性はあらしのように時代を駆け抜けていたのです。



 

柳川吉高『風よあらしよ』概要あらすじとこぼれ話・青鞜社と事件? 
柳川強(やながわつよし)演出 吉高由里子主演により いよいよ映画『風よ あらしよ』が 映画化されることになりました。 あらすじは?こぼれ話は?? 公開日の2024年2月9日が待ち遠しいですね!!

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