『ディアファミリー』実話モデルの娘はどうなった?どこまで実話?

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2024年6月に公開された映画『デイアファミリー』

余命10年と宣告された

娘の命を救うために

人口心臓の製作に莫大な費用をかけた両親。

 

そもそも医療従事者でもない

素人が

こんな無謀なことに

取り組むことがあるでしょうか?

『ディアファミリー』実話モデルの娘はどうなったのでしょう?どこまで実話?

これは実話なのでしょうか?

そして実話だとしたらどこまでが実話なのでしょう?

 

素朴な疑問に思ったので調べてみました。

ご興味のある方はご一緒にどうぞ!



『ディアファミリー』実話モデルの娘はどうなった?どこまで実話?家族は?

結論からいいますと、

映画のモデルとなった次女の佳美さんは

先天性心疾患のために残念ながら23歳で亡くなっておられます。

 

この映画の主人公ともいえる次女の佳美さんは23歳で亡くなっておられたことが

わたしにとってはとても残念でした。。

 

映画ディアファミリーのモデルは

名古屋にある

東海メディカルプロダクツの会長筒井宣政とその家族でした。

 

今作の大泉洋が演じた

主人公坪井宣政のモデルは

「東海メディカルプロダクツ」前社長(現会長)の

筒井宣政氏と娘

家族も実在の人物たちでした。

 

原作は

ノンフィクション作家・清武英利の

『アトムの心臓「ディア・ファミリー」23年間の記録』です。

 

妻の名前は陽子さん。

長女は奈美さん、

次女は佳美さん、

三女は寿美さん。

 

愛知県春日井市在住の筒井宣政さんは

1941年生まれなので2024年現在83歳。

妻の陽子さんの年齢は

公表されていませんが80代前後であると推測します。

 

26歳で結婚した筒井さん。

 

その翌年、1967年8月に

長女奈美さんが生まれています。現在56歳。

奈美さんは現在、

東海メディカルプロダクツで活躍されており

彼女の夫である康弘さんが

代表取締役社長を務めておられます。

 

奈美さんも会社の運営に関わっておられます。

先ほども述べましたが

 

次女の佳美さんは

先天性心疾患のために残念ながら23歳で亡くなっておられます。

 

三女の寿美さんについての詳細は

わかりませんでした。

 

東海メディカルプロダクツの会社創設が1981年、

筒井氏40歳の時に創設されています。

 

今作は会社創設前に

さかのぼることができると考えると

2024年現在から約43年程前にあった実話となります。

 

IABPバルーンカテーテルは

1989年に世に出ました。

 

筒井氏48歳。

会社創設から8年目でした。

次女佳美さんは1968年に生まれていますので

佳美さんは21歳。

死去の2年前となります。

 

 

わたしは

佳美さんがこの開発をどれほど待ち焦がれ、

喜ばれただろう。と思いました。

 

家族にとっての夢が実現した日でした。

 




ディアファミリー 実話 松村北斗が演じた研究医富岡医師のモデルは?

 

あの大泉洋が演じた坪井(筒井氏)に

協力の手を差し伸べた

松村北斗が演じた研究医富岡医師。

富岡医師がなければ

坪井の苦労も実を結ばなかったと考えられますが

彼はほんとうにいたのでしょうか?

 

結論からいいますと

富岡医師のモデルは吉岡行雄医師(現在は開業医)でした。

 

実際に吉岡医師は筒井さんが

全財産とつぎ込み

心血を注いだ

日本初の心臓カテーテル開発を医療従事者として協力し、

研究論文で博士号を取得されています。

 

現在、埼玉県上尾市で開業医をされている

吉岡医師は上尾総合病院情報誌上で

地域医療連携の推進の

協力をされている医師のひとりとして紹介されていました。

 

研究論文にとりかかろうとしていた吉岡医師。

次女佳美さんとの約束を果たすためにも

 

なんとか日本人に合った

IABPバルーンカテーテルの開発に

チャレンジしょうとしていた筒井氏。

 

この二人が出会い、

同じ志を持って研究に

とりかかったおかげで

日本人に合ったIABPバルーンカテーテルの開発は

成功し

現在、実用化され

今日多くの方々の命を助けています!

 

わたしは ”偶然 ”では済まされない

運命の出会いを感じました。

吉岡医師は開業医として日々、地域医療従事者として

患者さんと向き合っておられます。

 



まとめ

 

いかがだったでしょうか。

『ディアファミリー』実話モデルは誰?

どこまで実話?について見てきました。

 

映画の中の坪井ファミリーのモデルは

愛知県春日井市在住の筒井宣政ファミリーでした。

 

妻陽子さん、

長女奈美さん、

次女佳美さん、

三女寿美さんも実在の人物でした。

 

そして医学について知識の無かった筒井宜政氏と

論文作成のための題材を模索していた時期にあった

吉岡医師との出会い。

そして数十万人の命を救ったと言われている

IABPバルーンカテーテルの開発の成功と

実用化への道が開かれたこと。

 

すべてが実話であったことに

わたしは感動を覚えずにはおられませんでした。

 

ディアファミリー。

家族愛がすべての源だったんですね。

 

 

内筒を通してCAG, PTCAが施行できるIABP

吉岡 行雄, 筒井 宣政

著者情報

吉岡 行雄

上尾中央総合病院循環器科

 

筒井 宣政

東海メディカルプロダクツ(株)

 

ジャーナル フリー

1995 年 24 巻 2 号 p. 256-260

 

記事の概要

抄録

引用文献 (9)

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抄録

一ケ所の大腿動脈穿刺でIABPを駆動させながらCAGやPTCAを行える新しいIABPカテーテルを開発し、6例の臨床使用を行った。IABPカテーテルの内筒を6.5Fに拡大し、内筒を通してCAGやPTCAを行うものである。カテーテル部分の外径は12.0F。全長は71cmで、Yコネクター以外の長さは64cm、バルーン容量は35ccである。Yコネクターには逆流防止弁、三方括栓付きの側管を付けた。挿入にはシースを用いないSeldinger法を用いた。

AMIに対するPTCA、CAGの補助に4例、UAPに対するPTCAに1例、重症三枝疾患に対するsupported PTCAに1例使用した。IABP駆動中でもCAGやPTCAの操作には影響は見られず安全に施行可能であった。抜去には圧迫止血法を用い、下肢動脈閉塞などの合併症は見られなかった。

 

引用文献 (9)

1) 吉岡行雄, 西田博, 遠藤真弘: 日本人の体格に適したIABPバルーンサイズの検討―IABPによる腹部合併症3例の報告から―. 胸部外科. 40: 736-742, 1987

 

2) 吉岡行雄, 小柳仁, 橋本明政, 遠藤真弘: 腹部臓器障害予防のための日本人向け大動脈内バルーンの臨床使用経験. 日本心臓血管外科学会雑誌. 19 (3): 579-580 1989

 

3) 吉岡行雄, 筒井宣政: 腹部臓器障害予防のための日本人向け大動脈内バルーンの臨床使用経験. 循環器科. 28 (4): 299-300, 1990

 

4) 山西秀樹, 渡辺直, 林和秀, 打田俊司: 側孔付introducerを用いたIABP挿入駆動~下肢虚血防止の工夫~. 人工臓器. 23 (1): 22-24, 1994

 

5) 吉岡行雄, 筒井宣政: シースなしで大動脈内バルーンカテーテルを留置する方法. 胸部外科. 43 (9): 712-713, 1990

 

6) 吉岡行雄, 筒井宣政: 挿入側下肢血行障害予防のための大動脈内バルーン用シースの工夫. 人工臓器. 20 (3): 802-805, 1991

 

7) 山口敦司, 井手博文, 井野隆史, 安達秀雄, 水原章浩 川人宏次, 村田聖一郎: 拍動流を伴う経大動脈弁左室脱血法左心バイパス法; Integrated cardioassist catheter (ICAC)の臨床経験. 人工臓器. 23 (1): 47-51, 1994

 

8) Vogel RA, Tommaso CL, Gundry SR: Initial experience with coronary angioplasty and aortic valvuloplasty using elective semipercutaneous cardiopulmonary support. Am J Cardiol 53: 811-813, 1988

 

  • Ueda O, Kohchi K, Koga N: Percutaneous transluminal coronary angioplasty with cardiopulmonary bypass for stenosis of the most proximal part of the left anterior descending coronary artery. Br Heart J 63: 178-179, 1990”

引用元:J-STAGE 人工臓器

Online ISSN : 1883-6097

Print ISSN : 0300-0818

ISSN-L : 0300-0818

 

 

出典:Wikipedia

東洋経済オンライン

文春オンライン2024/04/09

アウンクル 上尾中央総合病院広報誌vol.10

 

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