映画『エリカ38』モデルモチーフとなった事件は実話？
キャスト・浅田美代子について考察させていただきます。
この映画は余命宣告を受けていた
樹木希林の生涯最初で最後の企画作品！
浅田美代子を主演に浅田に
「浅田美代子の代表作」の置き土産を遺して去った
樹木希林の執念が込められた逸作！
日比遊一監督です
エリカ38モデルモチーフ事件は実話？
樹木希林が人生の最後に世に問うた生涯唯一の企画作品。
実在した詐欺女をモチーフにした作品です。
エリカ38のモデル事件とは
実年齢62歳（当時）ながら、
年齢を38歳と偽り、
複数の若い男性と交際、
架空の投資話で詐欺を働き、
懲役７年の実刑判決を受けた
山辺節子受刑者がモチーフとなっており
実話に基づいた作品です。
その詐欺の被害者は120人以上、
被害総額27億円とも言われています。
彼女が通っていたホストクラブの店員や、
彼女に１億円を預けたという被害者もいました。
山辺は2017年4月企業のつなぎ融資名目で
架空の投資話を持ち掛け金銭をだましとった
詐欺の疑いで逮捕・起訴された。
山辺受刑者は ”振り返ると私は自分から
「お金が欲しい」といったことはありません。
願望を伝えるだけで男性の方から夢を叶えてくれる。
そんな人生だったように思います。”と語った。
数年前にこの事件がワイドナショーをにぎわしていたときに
こういう女のいるんだな。。。
と思っていましたが
この事件をモデルにして
樹木希林が企画、映画化にするとは
おもってもみなかったので
正直驚きました。
この映画自体の内容よりも
樹木希林の方に注目がいっていたことを覚えています。
確か、映画の完成を見ずして
亡くなったのではなかったでしょうか。。。
樹木希林自ら
日比監督に自ら監督を依頼したと言われています。
また、“自分の財産を売って資金に充てても構わない”とまで
監督に言われていました。
そこまでしてこの作品に込められた
樹木希林の思いの方がインパクトがありました。
詐欺で集めたお金でホスト三昧していた山辺。
”自分から男のお金をねだったことはありません。
願望を伝えると男性の方から夢を叶えてくれました。”
と言っていましたが
樹木希林が企画したくなるようなTVみたいなセリフを
生の声で言っていました。
女性のあこがれというか。
男を手のひらの上にのせて
コロコロと転がせる術を持っていたんですね。
今作のモデルである
山辺受刑者は19歳で結婚し
１男１女をもうけるも30歳前に離婚。
生活のために熊本市内にスナックをオーブン。
そのお金も当時つきあっていた男性が出してくれたとのこと。。
その店を移転する時もまた、
別の男性が開店資金をだしてくれています。
スナックの次は市場調査の会社を経営。
短歌集の出版パーティーもすべて、
また、別の男性がだしてくれた。。
などなど、普通では考えられないことですが
いいのか悪いのかわかりませんが
男性運に恵まれていた女だったのだと思われます。
実犯罪者を主人公のする映画は多くありますが
呆れるような犯罪者でしたね。
エリカ38のモデルとなった女が逮捕された瞬間を観たい方はこちらからどうぞ👇
さて、ここで気になるキャストをご紹介します
キャスト
樹木希林 渡部薫(聡子の母)役
企画の樹木希林もエリカの母親役で出演。
やはり樹木希林が出演するだけで存在感ありました。
樹木が画面に出るだけで樹木希林ワールドになりますね。
存在感のある人というのは
そういうものなのだとつくづく感じる作品となりました。
企画樹木希林きき きりん
1943年1月15日生まれで東京都出身。
TVドラマ「時間ですよ」「寺内貫太郎一家」で
一躍TVの個性派女優として有名になりました。
そして『万引き家族』（2018年是枝監督）で
日本アカデミー賞最優秀助演女優賞を受賞するなど、
数多くの映画賞を受賞。
本作『エリカ38』で初めて企画を手がけたのが遺作となります。
2018年9月15日逝去、享年75。
平岳大 エリカを騙した詐欺男役。
木内みどり 伊藤信子役
古谷一行 竹田正道役
山崎一 玉木亮介役
窪塚俊介 橋本弘役
菜 葉 な 愛役
山崎静代やまさき しずよ小島まさえ役
脇役を熟年層で固めバランスよく主演の浅田美代子を支えている配役となります。
日比遊一監督
1964年生まれ。愛知県名古屋市出身。
1987年、俳優を志しニューヨークへ渡米されています。
日比監督 映画作品である
JAYWALKの元ボーカル中村耕一主演
「はじまりの日」について
ご興味のある方はこちらからどうぞ👇
その後、写真家に転身されて、ニューヨークで活動。
樹木希林が日比監督が
2014年にアメリカで初めて作成した長編映画『ブルー・バタフライ』を観て
日比監督の才能を見出したと言われています。
病魔と闘っていた樹木希林が自らの命を懸けて企画した今作。
キャスト一人ひとりの選出に於いても
樹木希林の意見が取り入れられてものと思われます。
選出されたキャストがどのような役どころを
演じるか楽しみとなっています。
浅田美代子
浅田美代子
渡部聡子／エリカ役
今作の主人公。
樹木希林が今作を企画した時点で
浅田を主人公のエリカ役にあてていました。
アイドル引退後に復帰して以降
45年ぶりの主演作。となります。
その昔、
アイドル歌手で口パクで一世風靡した名曲『赤い風船』
だけだったでしょうか？
けれども、この曲で世に浅田美代子の名を
響かせています。
吉田拓郎の元妻でしたね。
浅田美代子の代表作となった今作。
元アイドルだった浅田も60歳代に。
普通が売りのアイドルだけあって
普通のおばさん役もはまっていました。
映画では樹木希林と浅田美代子が親子の設定となっていますが
公私でも親子のように仲が良かった二人。
役者として取り立てて代表作のない浅田への最後の
プレゼントをしたかったのでしょうか。
一方、
樹木希林が登場する場面は少ないのですが
やはり画面に映るだけで
存在感がある女優さんでしたね。
お亡くなりになったので
次の映画が見えれないのがとても残念でしかたないですが
遺作となった樹木希林に会いたい方に
おススメの映画です。
出典：エリカ38公式サイト
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