市子が映画の中で歌っていた曲名は?制作秘話・歌詞は演出効果ねらい?!

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ドラマ映画

映画『市子』

2023年の戸田彬宏監督のキックオフ映画。

恋人からプロポーズを受けた翌日に

忽然と姿を消した市子。

婚約者の男がその行方を追いながら

彼の知らなかった

彼女の真の姿と出会っていくというストーリー。

映画の中で

市子と母なつえ(中村ゆり)が

歌を歌うシーンがありましたね。

 

わたしはどこかで聞いた曲?

と思ったのですが

思い出せませんでしたが

印象に残りました。

 

そこで、

わたしはどこかで聞いたことのある歌詞だったのでくわしく知りたいと思い調べてみました。

ご興味のある方はご一緒にどうぞ!




市子が映画の中で歌っていた曲名は?

映画の中で

市子と母なつえが歌っていた

歌について調べてみますと

 

歌の題名は

『にじ』でした。

 

童謡で1990年に作詞 新沢としひこ

作曲 中川ひろたか

によって作られた童謡で

当時の保育園や幼稚園で

歌われていた曲でした。

 

まずはどんな曲か聞いてみましょう

 

なんだか昭和ぽい曲ですね。

聞いていて

 

明日はきっといいことがあるよ!と

励ましてくれているような、

自分に言い聞かせているような曲です。

 

2020年のお正月には

花王アタックZEROのCMソング、

 

2020年8月からは、

「明治プロビオヨーグルト R-1」

CMソングとして使われました。

 

お茶の間にも登場した曲でした。

 

作曲さえてから34年(2024年現在)もの間に

幼稚園や保育園で歌われ

CMソングにも採用されていたんですね。

 



市子が映画の中で口ずさんだ歌詞とは?

では実際にどんな歌詞であったのかご紹介します。

 

にじ

 

作詞 : 新沢としひこ 作曲 : 中川ひろたか

1.

にわの シャベルが

いちにち ぬれて

あめが あがって

くしゃみを ひとつ

 

くもが ながれて

ひかりが さして

みあげて みれば

 

ラララ

にじが にじが

そらに かかって

きみの きみの

きぶんも はれて

きっと あしたは

いいてんき

きっと あしたは

いいてんき

 

2.

せんたくものが

いちにち ぬれて

かぜに ふかれて

くしゃみを ひとつ

 

くもが ながれて

ひかりが さして

みあげて みれば

 

ラララ

にじが にじが

そらに かかって

きみの きみの

きぶんも はれて

きっと あしたは

いいてんき

きっと あしたは

いいてんき

 

3.

あのこの えんそく

いちにち のびて

なみだ かわいて

くしゃみを ひとつ

 

くもが ながれて

ひかりが さして

みあげて みれば

 

ラララ

にじが にじが

そらに かかって

きみの きみの

きぶんも はれて

きっと あしたは

いいてんき

きっと あしたは

いいてんき

出典:© NIJINOEHONYA

 

♪きっと あしたは いいてんき ♬

 

さびのところが心にグッと来ます。

 

虹を見るためには

 

前を向いて、

 

顔を上げて、

 

空を見上げる。

 

虹は悲しんでいる人にも

 

怒っている人にも、

 

悪いことをした人にも、

 

もちろん

 

満面の笑顔の人にも

 

わけへだてなく

 

虹の姿 を見せてくれる。

 

虹をみて怒りだす人はいませんね

 

反対に

 

感動して

 

涙を流す人がいるかも

 

知れません。

 

映画の

オープニングとエンディング、

 

母なつえが鼻歌を歌うあのシーン。

 

『にじ』の歌詞は、

 

市子と母なつえの応援歌であったのだと

 

検証しました。

 

この『にじ』がなければ

2人、いや3人の暮らしは

 

明日を迎えられなかった。

 

反対にこの『にじ』の歌があったからこそ

 

市子と母なつえは

 

一日、一日の今日を

 

生きられたのだと考察しました。

 

市子の真実についてもっと知りたい方はこちらからどうぞ👇

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市子が映画の中で口ずさんだ曲名 制作秘話

「にじ」は

 

「クレヨンハウス」という

絵本と木のおもちゃ・オーガニックの専門店から

発表された曲でした。

 

そして多くの園児たち、

保育者たちに愛されてきたのが

 

この「にじ」という曲です。

 

「新しいこどもたちの歌」100曲のうちに

選ばれています。

 

「にじ」は、

 

作詞シンガーソングライターの新沢としひこ、

 

作曲シンガーソングライター・絵本作家の

 

中川ひろたかによる作品です。

 

作曲した中川ひろたかは

元保育士で

 

日本の絵本ライターでもあります。

そして

 

シンガーソングライターでもあり

トラや帽子店(中川ひろたか、増田裕子、福尾野歩)

というユニットの一員で

 

ユニット結成の1987年~解散1998年まで

日本全国でコンサート活動をされていました。

 

このユニットは

日本の保育界では広く知られており

 

伝説的な存在。

 

その音楽は多くの保護者や

子どもたちに愛されていました。

 

彼らの楽曲は

小学校の音楽の教科書にも

取り入れられていたほでした。

 

中川ひろたかは埼玉県大宮市(現:さいたま市)出身で、

 

代表曲には「世界中のこどもたちが」や

 

「ともだちになるために」

 

「はじめの一歩」などがあります。

 

絵本作家としては

 

『さつまいのおいも』(童心社)等の作品があります。

 

2019年には新バンド「ヒネるズ」を結成。

 

作詞者の新沢としひこは

 

CD、絵本、児童文学など幅広く活躍。

 

2018年に「こどもの歌研究所」を設立。

 

この「にじ」の曲のことを、

 

ふたりはこう語っています。

 

新沢さん

[音楽広場]で

1987年から、

中川さんが作曲、

ぼくが作詞の子どもの歌の連載をはじめて、

4年目につくったのが「にじ」。

でも、そのときの「にじ」は、

曲調がいまと違っていて。

しばらくして中川さんが

「曲つけ直したんだけど」って

持ってこられたのが、

いまの「にじ」なんです。

 

中川さん

最初はデキシー調(ジャズの一種)の

アップテンポな曲つくったの。

「くしゃみ」っていう歌詞に引っ張られたんだね。

 

新沢さん

いまの曲は、

「きょうは雨だけど、

明日は晴れて元気になる!」

っていう心情に合っていて、

子どももよくわかってくれたみたい。

つくった当時は、

静かに長く支持されるっていう

イメージだったんだよね。

それが10年くらいして、

ライブでの反応に手応えを

感じるようになって。

 

中川さん

ぼくたちより先に、

聞いてくれたみなさんが

この曲のよさを発見した感じがあるね。

 

新沢さん

メロディがすばらしいんです。

楽譜を見ると、

音階が上がっては

下がりをくり返す

放物線状になっている。

まさに「にじ」なんだよ。

中川さんが

子どもの頃から

聞き続けてきた

良質なポップスが凝縮されてるんだね。

 

中川さん

作曲は

基本的には

歌詞に忠実につくるんだけど、

音の色彩を入れるっていうのかな。

子どもの歌を

つくりはじめた最初から、

子どもの歌は

ポップスであるべき、と

思ってた。

長く愛されるスタンダードな曲をと。

 

新沢さん

30年たったからこそ、

この曲が

いろんなひとの人生に

育てられたことがわかったよね。

いい仕事してきたなと思う。

 

([月刊クーヨン]2020年4月号 対談ページより再編集)

 

この曲は

 

最初はデキシー調(ジャズの一種)の

アップテンポな曲だったとは少し驚きました。

 

曲風を変更していただいて

 

良かったですね!

 

今のメロディーの方が

曲名にしっくりと

馴染んでいるように思われます。

 

そして楽譜から見ると

まさに虹のように

 

音階が上がっては

下がりをくり返す

 

放物線状になっていて、

「にじ」のようなのもおもしろいですね。

 

『市子』は

暗く思いテーマですが

 

この「にじ」という曲のおかげで

 

雨上がりの晴れ間から

 

明るい太陽を観たような、

 

救われたような気持ちになります。

 

同じ曲が

 

別のCMソングに

 

使われていたことからも

 

この曲が

 

いかに愛されて続けている曲であるのかの

 

証のように考察しました。

 

「きっと明日は いい天気」

 

気づかないうちに

 

いつの間にか口ずさんでいる曲。

 

人生の応援歌のような曲です。



市子が映画の中で口ずさんだ歌 監督インタビューから

では、

 

原作者であり監督でもある

 

戸田監督はどのような思いで

 

この『にじ』 という歌を選曲したのでしょうか?

 

まずは、戸田監督自身のインタビューをお聞きください。

 

杉咲花さんの演技に怖いと思った 戸田監督

 

戸田監督自身もインタビューの中で

 

市子の人生をいかに

リアリティを持たせるかが

演出テーマでもあった

と語られていた通りに

 

市子が生まれた生年の設定が1987年。

1990年に作られたこの曲は

 

まさに市子が幼少期と合致しています。

 

市子と同じ年代の人にとっても

タイムスリップして

 

ご自身の幼少期を

思い起こさせてくれるような

 

リアリティさを感じさせる曲だったのだと考察しました。

 

未来の自分に待ち受けている人生。

 

どんなに重い重荷を背負って

 

生きなければならない人生が

 

待ち受けているのか

 

全く知らなかった

 

幼い市子の

 

お気に入りだった『にじ』。

 

『にじ』が歌えたから

 

市子は過酷な人生でも

 

生きぬけてこれたのかも知れません。

 

もしも、

 

市子に『にじ』を口ずさませた

 

戸田監督の演出がなかったら、

 

観客のひとりであったわたしは

 

市子に対して

 

悲観しか持たなかったように思います。

 

けれど、

 

この『にじ』があったから

 

市子にも

 

しあわせだった頃があったんだ!

 

と自分を慰め

 

落とし込められたのだと

 

考察しました。

 




 

市子が映画の中で歌っていた曲名 まとめ

いかがだったでしょうか。

 

映画『市子』の中にあった

 

歌について見てきました。

 

歌は1990年代に作られた『にじ』でした。

 

この曲は当時の保育園や幼稚園で歌われていた

 

童謡でした。

 

実際の曲や歌詞、

 

また、

 

戸田監督のインタビューから

 

映画の中に歌を挿入した思いは

 

フィクション映画の中の市子に

 

リアリティさを持たせるための

 

演出のひとつとして歌を挿入した。

 

曲については

 

1987年生まれの市子が

 

4,5歳児の幼少期であった

 

1990年代前半に作られ

 

当時の保育園、幼稚園で歌われていた

 

童謡の歌『にじ』を選曲。

 

また、

 

『にじ』の歌詞に込められている

 

明日への希望を歌わせることにより

 

わたしは

 

過酷な人生を背負わされた市子にも

 

しあわせな頃があったのだと

 

観る側に思わせる

 

演出の意図があったと考察しました。

 

そして市子を思って胸が苦しくなった

 

わたしにとっても

 

慰めの曲となり

 

戸田監督の優しさが伝わってきた歌となりました。

 

映画『市子』を

 

今一度ご覧になって、

 

どんな過酷な人生にも

 

雲には『にじ』がかかる日があることを

 

感じられてはいかがでしょうか。

 

おススメします。

 

出典:DICE+ 2023-12-06 16:44:00

出典:crayonhouseホームページ

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